倉庫の台車置き場はどう決める?5S定位置管理と床シールの貼り方
台車が使い終わるたびに通路や棚の横へ置かれ、次に使いたい人が探す――倉庫や工場の5S活動で、こうした置き場所のばらつきに悩むことがあります。対策は「台車置き場」と床に書くだけではありません。戻す場所、置ける台数、出し入れの向き、通路との境界を決めたうえで表示すると、ルールを伝えやすくなります。
この記事では、台車の保管場所を選ぶ手順と床用シールの貼る位置を、SIGNAVI(サイナビ)の実際の商品を例に紹介します。走行時の「徐行」表示とは目的が異なり、今回は台車を使っていないときの定位置管理に焦点を当てます。

台車の定位置管理で、最初に決めるべきこと
台車の台数・形状・使用頻度を整理する
まず現場で使っている台車を一覧にします。平台車、手押し台車など種類が違えば必要な置き場も変わります。全台を同じ場所へ集めるか、作業場所ごとに分けるかは、使用頻度と移動経路から検討してください。
床に必要なスペースは台車本体の大きさだけで決めず、ハンドルの突出、出し入れ時の手足の位置、押して向きを変える余裕を含めて現場で測ります。SIGNAVIの床シールの寸法と、台車を収める区画の寸法は別物です。
通路と作業エリアをふさがない位置を選ぶ
置き場候補では、台車を全台戻した状態を想定し、歩行者が通る場所、運搬車両の経路、出入口や設備の前、清掃・点検で必要なスペースへの干渉を確認します。動線上の空きスペースを安易に置き場にしないことが重要です。
返却場所の決め方を全員に共有する
1台だけ置ける位置を複数作る場合は、台車の種類や担当工程ごとに置き場を区別すると管理しやすくなります。誰が返却するか、満車のときにどこへ置くか、壊れた台車をどこへ移動するかも事前にルール化しましょう。
台車置き場の床シールはどこに貼る?3つの配置パターン
パターン1:保管区画の手前に貼る
通路側から置き場へ入る位置に「台車置き場」を表示します。台車で隠れにくい場所を選び、返却時に自然に視界に入る向きで配置します。通路の中央に無理に貼るのではなく、清掃や歩行に支障がない位置を検討してください。
パターン2:区画ライン・L字マークと組み合わせる
1台ごとの定位置を厳密に管理したい場合は、床シールだけでなく区画ラインやL字位置決めマークを組み合わせる方法があります。『ここが台車置き場』という用途表示と、『この範囲に置く』という区画表示を役割分担させる考え方です。
区画管理については倉庫のパレット定位置管理とL字位置決めマークの使い方も参考になります。パレットと台車では必要な区画の大きさや出し入れ動線が異なるため、そのまま寸法を転用しないでください。
パターン3:保管列を複数設ける
よく使う台車が多い現場では、返却口と取り出し口を分けるなど、台車の動きが交差しにくい並べ方を検討できます。床表示は使用者に入口を伝える補助として使い、保管数量の上限を別の案内で明示する方法もあります。

SIGNAVI「台車置き場」フロアサインのサイズと選び方
SIGNAVIの台車置き場 フロアサイン 450×300mm・1枚は、台車の保管場所を知らせるための既製品です。商品ページに寸法・販売単位・画像が掲載されています。床面の区画そのものを覆う商品ではなく、「どこへ戻すか」を言葉と図柄で伝える用途として検討してください。

貼り付け前に確認する5つのこと
- 床の状態:平滑で乾燥し、ほこり・油分・水分が残っていないかを確認する。
- 設置環境:標準的なSIGNAVIは屋内の平滑面向け。屋外、濡れた床、凹凸の大きい床は避ける。
- 表示の向き:台車を戻す人が近づく方向から表示を読めるか確認する。
- 通行・車輪:車輪が繰り返し通る場所など、摩耗や剥がれが懸念される条件を確認する。
- 管理ルール:剥がれや浮き、汚れを点検する担当と、台車を戻すルールを決める。
貼り付け可否は実際の床材と製品仕様を照合してください。床の滑りやつまずきにつながる状態を放置せず、必要に応じて表示方法を見直します。
台車置き場の表示だけでは解決しない問題
台車が戻らない理由が、作業場から遠すぎること、空き台車が不足していること、満車時の置き場が決まっていないことなら、床シールだけで改善するとは限りません。表示後も『戻しにくい理由』を現場で聞き取り、レイアウトと運用の両方を見直しましょう。
走行中の注意喚起は用途が異なるため、倉庫の台車徐行サインの設置場所の記事で詳しく扱っています。通路の仮置きが課題なら「もの置くな」フロアサインの併用も検討できます。
よくある質問
Q.台車置き場は倉庫のどこが最適ですか?
A.使用頻度が高い作業場所に近く、歩行・搬送・設備点検の邪魔にならない場所が候補です。実際の台車の向きと台数を置いた状態で、通路幅や取り回しを確認して決定してください。
Q.床シールだけで5Sの定位置管理はできますか?
A.用途表示を助けることはできますが、区画や台数上限、返却ルール、定期点検も必要です。まず『置き場が不明』なのか『戻すのが難しい』のか、課題を分けて対処しましょう。
Q.台車置き場のシールは何枚必要ですか?
A.設置する保管場所の数と、表示を読む方向で決まります。複数の場所に置くなら、それぞれに表示が必要か検討してください。商品単位は1枚のため、必要数を確認して注文します。
まとめ|台車を「探さない・迷わず戻す」置き場づくり
台車置き場の5Sは、現場で使う台車と動線を把握し、返却場所・台数上限・区画を決めるところから始まります。そのうえで床シールを必要な位置に配置し、運用後の見直しまで続けましょう。


