日本人は塩分が足りてない?最近急増の低ナトリウム症の特徴と適切な塩分の摂り方

最近よく聞く「低ナトリウム症」ってなに?

塩分が足りなくなると、体にどんなことが起こるの?

「塩分はとりすぎると体に悪い」とよく言われますよね。だからこそ、減塩のお味噌汁や塩分控えめの食品が人気になっています。

でも実は最近、逆に“塩分が足りない”ことで体調をくずす人が増えているのをご存じでしょうか?
これが「低ナトリウム症(ていナトリウムしょう)」と呼ばれる状態です。

低ナトリウム症ってどういうこと?

かんたんに言うと、体の中の塩分(ナトリウム)が少なくなりすぎてしまった状態です。

塩分(ナトリウム)は、実はとても大切な働きをしています。

  • 体の中の水分バランスを保つ
  • 筋肉や神経をうまく働かせる
  • 血圧を安定させる

これらがうまくいかなくなると、体にさまざまな不調があらわれます。

どんな症状が出るの?低ナトリウム症のサイン

体の塩分が足りなくなると、最初はちょっとした不調に感じるかもしれません。でも放っておくと、思わぬ体調悪化につながることもあります。

よくある症状はこちら:

  • めまいやふらつきがある
  • なんとなく頭がボーッとする
  • 手足がだるくて力が入らない
  • 食欲がなくなる・吐き気がある
  • 意識がもうろうとする(重度の場合)

特に高齢の方や暑い季節にたくさん汗をかく人は注意が必要です。

🧂実は「水をたくさん飲んでいるのに調子が悪い」と感じる場合、水ばかり飲んで塩分が足りなくなっていることがあります。

どうして最近、塩分が足りなくなる人が増えているの?

現代の日本では、「減塩」が健康のためにすすめられてきました。

もちろん塩分のとりすぎは高血圧などのリスクがあるので、気をつけることは大切です。

でも最近は、

  • 塩分控えめの加工食品や調味料が増えた
  • 汗をかきやすい暑さが続いている
  • 水分だけをたくさん飲んでしまう

といった理由で、逆に塩分が不足してしまう人が増えています。

とくに夏場は、「熱中症」と同時に「低ナトリウム症」にも注意が必要です。

塩分はどうやって上手にとればいいの?

「じゃあもっと塩をたくさんとればいいの?」と思うかもしれませんが、ただ塩を多くとればいいわけではありません。

体にとってちょうどよく、バランスよく塩分を補給する方法を意識することが大切です。

✅ おすすめの塩分補給法

  • 🧂 ミネラルを含む自然塩を使う
     精製された食塩ではなく、**にがり成分が残った「天然塩」や「岩塩」**の方が体になじみやすく、ミネラル補給にもなります。
  • 🍙 梅干し・味噌・ぬか漬けなどの発酵食品を活用する
     昔ながらの塩分補給法で、腸内環境も整います。
  • 🥤 水分をとるときに、ほんの少しの塩をプラスする
     特に暑い日や汗をかいた後には、水にひとつまみの塩を加えるだけでも体がラクになります。
  • 🚫 加工食品・ジャンクフードの「塩分」とは別物
     スナック菓子やインスタント食品の塩分は、添加物が多く、ミネラルが不足しているため、体の塩分バランスを崩す原因になります。

💡ワンポイントアドバイス

塩は「悪者」ではありません。
**「いい塩」と「いい摂り方」**をすれば、体の調子を整える大切な味方になります。

どんな人がとくに塩分不足に注意すべき?

塩分の摂りすぎばかりが話題になりますが、実は塩分不足の影響を受けやすい人も多くいます。
以下のような方は、低ナトリウム症になりやすいので注意が必要です。

✅ 汗をよくかく人(運動・外仕事・サウナ好き)

汗と一緒にナトリウムが失われやすく、水だけを飲んでいると逆に塩分が足りなくなることがあります。
➡️ 水分と一緒に、少しの塩分補給を意識しましょう。

✅ 高齢者

年齢とともに体の水分や塩分を調整する力が弱くなるため、気づかないうちに塩分不足になることがあります。
➡️ 「だるさ」「ふらつき」などの症状があれば要注意です。

✅ ダイエット中の人・健康志向で減塩しすぎている人

「減塩=健康」と思いすぎて、必要な塩分までカットしてしまっていることも。
➡️ 極端な減塩はNG。自然な塩を適量使うようにしましょう。

✅ 水だけをたくさん飲む人

特に夏場、「脱水が怖いから」と水やお茶ばかり飲むと、体の塩分濃度が薄まり低ナトリウム症を招くこともあります。
➡️ ミネラル補給もセットで行うことが大切です。

💡ワンポイントアドバイス

「健康のために」としている習慣が、逆に体調不良の原因になっていることもあります。
とくに体がだるい・めまいがする・力が出ない…という人は、塩分不足を疑ってみましょう。

まとめ:塩分は悪者じゃない。適量を、正しく取りましょう

「塩分=体に悪い」と思っていませんか?

たしかに、過剰な塩分摂取は高血圧や腎臓病のリスクになりますが、足りなさすぎても、体に深刻な影響を与えることがあります。

特に最近増えている「低ナトリウム症」は、
頭痛やめまい
倦怠感やふらつき
食欲不振や脱力感

など、日常生活に支障をきたす不調の原因になることも。

🍙 では、どうすれば良いの?

  • 水分補給だけでなく、塩分(ミネラル)も一緒に意識する
  • 過度な減塩より、「自然な塩」を適量使う
  • 発汗が多いときは、梅干し・味噌汁・天然塩などで補う

🔍 健康のキーワードは「バランス」

現代人にとって必要なのは、「減らす」よりも「整える」こと。

塩分は体にとって欠かせない“命のミネラル”
怖がらず、正しい知識で、体がよろこぶ塩の摂り方を身につけましょう。

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